イーサリアム(Ethereum)とは ~スマートコントラクトを構築できるプラットフォーム~

イーサリアム(Ethereum)はブロックチェーン技術をもちいたオープンソースプラフォームです。

開発者はビットコインのブロックチェーンより簡単に非中央集権型のアプリケーションをプラットフォーム上で構築、公開することができます。

イーサリアムはアプリケーション内の通貨(イーサ)、アプリケーションプラットフォームという2つの側面を持っています。

イーサリアム(Ethereum)のビットコインはどう違うのか?

イーサリアム(Ethereum)はビットコインと同じ仮想通貨ですが、ビットコインが決済(送金)がメインであるのに対して、イーサリアム(Ethereum)はアプリケーションプラットフォームという特性が強いです。

従来、ビットコインや他の仮想通貨だと困難だったブロックチェーン用いた分散アプリケーションを効率良く、簡単に作るのを可能にしたのがイーサリアムです。

また時価総額においてもビットコインに次いで2番目*の通貨になります。
*2019年9月現在。

イーサリアム(Ethereum)の特徴

Market Cap
(2019年9月時点)
約2兆2千億トークン
ティッカーETH
コンセンサスアルゴリズム
現状PoW(Proof of Work/プルーフオブワーク
※PoS(Proof of Stake/プルーフオブステーク)になる予定
発行上限
なし
※現状1億ETH以上 / 年間発行上限 約1,800万ETH
開発言語Solidity(ソリディティー)
創始者Vitalik Buterin(ヴィタリック・ブテリン
ホワイトペーパー日本語 / 英語

簡単にメリットとデメリットを解説していきます。

イーサリアム(Ethereum)のメリット

1.ビットコインと比較すると速い送金速度

ビットコインのブロック生成が10分かかるのに対してイーサリアムのブロック生成は15秒で終わります。つまり送金速度も同じです。他のアルトコインには15秒より早く送金出来る機能もあるので最速ではないですが、ビットコインと比較するとかなり速い送金スピードだと言えます。

2.ブロックチェーンアプリを簡単に開発を出来る

ビットコインよりも簡単にブロックチェーンのアプリケーションを作ることが出来ます。

多くのアルトコインはイーサリアムの提供するECR20トークンをベースに作られています。ERC20はアルトコインを簡単に作ることが出来るパッケージのようなものです。

イーサリアム(Ethereum)のデメリット

1.発効上限がないことがあだに?

ビットコインの発行上限は2100万トークンと決められていますが、イーサリアムにはそれがありません。

価格は需要と共有で決まります。金やビットコインは有限で希少性があることが価値の源泉になっていますが、イーサリアムにはそれがないので価格を懸念する声があります。

年間発行上限が1800万イーサと決まっているので大きなインフレは起こりづらいと考えられますが、上限がないので長期的に見ると価格面ではネガティブな要素になる可能性があります。

※PoWからPoSに移行するCasperアップデートの際に上限が設定される予定。

2.セキュリティ問題がある可能性がある

これはイーサリアム自身の問題というよりも、イーサリアム開発言語であるSolidityの知識がない開発がいると発生しうる問題になります。

一番有名なセキュリティの問題はTheDAOという事件になります。イーサリアムのプラットフォームを利用したベンチャーキャピタルのような投資ファンドのプロジェクトでした。

一般的なベンチャーキャピタルと異なり投資を管理、コントロールするファンドマネージャーがいないことです。

イーサリアムでThe DAOのプロジェクトに参加するトークンを購入して、得た元手を運用に回すプロジェクトでしたが、セキュリティの脆弱性を突かれてイーサリアムが盗まれたしまいまいした。

イーサリアムの価格・相場は?

イーサリアムのトークンであるイーサの価格は以下の通りです。

スマートコントラクト(Smart Contract)とは

スマートコントラクトとは第三者の介入なしに契約の履行ができるシステムです。つまりコンピュータプログラムが契約を自動化してくれるのです。

ある特定の条件をプログラムに設定して、その条件を満たした際にコンピュータが契約を執行してくれます。

その際に、第三者の介入、検閲などなしに契約した内容をコンピュータのプラグラミングが履行してくれるシステムです。

このことにより、人を信用するためにかかっていたコストや介在手数料、時間などのコスト大きく省くことができます。

スマートコントラクトの提唱者兼、bitgoldの提案者であるNick Szaboは自動販売機もスマートコントラクトであると定義しました。どういうことかというと以下の通りです。

契約内容:条件満たしたユーザーに飲み物を提供する
契約執行条件:一定数の金額を自動販売機に入れて、かつ在庫のある飲み物のボタンを押したユーザー

今までは上のようなシンプルで安価なものにしかスマートコントラクトは適用できませんでしたがイーサリアムを使用すると金融、不動産、シェアリングエコノミーなどでの活用に期待が集まっています。

リーダーのいらない組織?DAOとは?

ブロックチェーンを使用してリーダーのいらない組織が作れるという話を聞いたことがあるでしょうか?DAOとはDecentralized Autonomous Organizationsの略で、日本語だと自立分散型組織になります。

これはイーサリアムの前CCOStephen Tualによって提唱されました。

DAOは新しい組織の形です。組織にはリーダーがいませんが、多くのコントラクトが存在して、そのコントラクトの指示通りに組織を運営します。

スマートコントラクトの活用事例

Ujomusic

Ujomusicはイーサリアムのブロックチェーンで作られた音楽ストアです。iTunesに機能は近いですが、決済がEtherであったり、アーティストに投げ銭が出来るところが特徴です。他の非中央集権アプリの用に管理者をイーサリアムのスマートコントラクトを使用して音楽購入した際の金額がアーティストに還元されやすくなっています。また入金も即時に行われます。

https://ujomusic.com/

イーサリアム(Ethereum)の単位

通貨としてのETH

イーサリアム(Ethereum)の通貨単位はETH(イーサ)と表記されます。

仮想通貨のとして正式名称はイーサー(Ether)ですが、アプリケーションプラットフォームとしてのイーサリアム(Ethereum)の方がみんなよく使います。

2019年9月時点でのレートでは1ETHは日本円で以下の通りでした。

1ETH = 2.2万円

イーサリアムもまたビットコインのようにマイニングが行われますが、その際の報酬となるのがイーサ(Ether)になります。

またネットワークを動かす燃料としてイーサ(Ether)は利用されます。燃料といってもピンとこないと思うので具体に言うとトランザクション手数料やイーサリアムネットワーク上のサービス活用時に利用されます。

最小単位wei

イーサリアム(Ethereum)も、ビットコインと同じように1ETHをよりも小さな単位に分けることができるます。

イーサリアム(Ethereum)の最小単位はwei(ウェイ)と呼ばれます。

1weiは0.000000000000000001etherです。0.1の18乗ですね。

金融商品としてのイーサリアム(Ethereum)を使用する際はこのweiという単位は使用するケースは少ないですが、イーサリアム(Ethereum)をアプリケーションとして利用する際にwei(ウェイ)を意識するかもしれません。また、このWeiの由来ですが、B-moneyの考案者、Wei Daiという人物への尊敬を表すためにWeiと名付けられました。ビットコインの最小単位のSatoshiと同じ考えですね。

イーサリアムプラットフォーム上でGasの単位

マイニングする人に支払う報酬をgas(ガス)と呼んでいます。報酬を支払う際に、以下のように支払われるようです。

1gas = 210wei

イーサリアム(Ethereum)の4つの開発ロードマップ

イーサリアムはアップデートするごとハードフォークを行っています。以下が計画されているアップデート/ハードフォークになります。

フロンティア(Frontier)

2017年5月に実施されたアップデート。イーサリアムの一般公開とデベロッパー向けのアップデート。PoWでマイニングも開始。

ホームステッド(Homestead)

2016年3月に実施されたアップデート。スマートコントラクトを実装可能になったアップデート。

※このアップデートの3日月後にTheDAO事件が発生

メトロポリス(Metropolis)

メトロポリスはビザンチウム(Byzantium)とコンスタンティノープル(Constantinople)の2つに分けて行われました。2017年10月に実施されたアップデートがビザンチウムで2019年3月に実施されたアップデートです。2つのアップデートはセキュリティ強化と匿名性強化のためのアップデートです。

セレニティ(Serenity)

将来実施される予定のアップデートです。PoS(プルーフ・オブ・ステーク)に移行するための最終的なアップデートになります。

※上のアップロードにスケーラビリティ問題を解決するためのShardingというプロジェクトが加えられました。

イーサリアム(Ethereum)のこれまでの歩み

2013年の登場から簡単に紹介します。

  • 2013年11月にVitalik ButerinがEthereum Whitepaperを公開する
  • 2014年1月にイーサリアムプラットフォームの開発が発表される
  • 2014年8月にイーサリアムのICOが終わり、$18.4millionの資金調達に成功する
  • 2015年5月にOlympicと呼ばれるテストネットを公開する
  • 2015年7月にイーサリアム開発の最初のステージであるFrontierがリリースされる
  • 2016年3月にHomesteadと呼ばれる安定したイーサリアムがリリースされる
  • 2016年6月にThe DAO事件が発生して、全体のイーサ(Ether)の15%にあたる$50millionのイーサ(Ether)が盗まれる
  • 2016年10月にイーサリアムプロトコルからイーサリアムクラシックを分岐させた
  • 2017年10月にMetropolis Byzantiumハードフォークでアップデート
  • 2019年2月にMetropolis Constantinopleハードフォークでアップデート

イーサリアム(Ethereum)の考案者〜ヴィタリック・ブテリン

カナダのプログラマーであるヴィタリック・ブテリン(Vitalik Buterin)が2013年にビットコインのシステム上でアプリケーションを作りやすくするための言語が必要だと訴え、その後、ホワイトペーパーを発表しました。
翌年2014年には最初のプロトタイプをリリースした。ICOで開発費で約16億円を調達して、2015年にプロジェクトが始動しました。
19才の天才プログラマーがbitcoin magazineとか呼んでいた学生が思いついたアイデアが時間総額トップ3を走る通貨の産みました。

イーサリアム(Ethereum)のプロジェクトにはマイクロソフトがスポンサーにつくなどして注目度もかなり高いです。

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